目の上数センチ

一日で飽きる恋、二日で抜けるアルコール、三日で忘れる二人

見覚えないよ

強風に煽られて肌蹴たティシャツの

隙間から垣間見えた昨日の嘘が

僕を夏の焦燥へと連れて行く

 

二番線と三番線

息を吐くようにブレーキを踏む鉄の塊を挟んで

遠く指をさしたその先に何があったの

 

凝り固まった肩と脳

凹凸の双方からかけられる圧力

重なる課題と利子

夜中の通話で鼓膜を跳ねるイヤホン

それらの日常が過去を彷彿とさせてる

 

僕ら白紙に戻しても筆跡くらいは残してよね