停滞
もう終盤だというのに花粉はしつこく粘りつきます
最後の最後に別れを惜しんだ僕のようで、君の心中が察せられます
バイト先の最後の締め作業、なんだか色々な気持ちが混ざります
やっと終わる、そんな安堵の中に
少なからず混沌とした、終わりに対する哀惜のようなものがあります
ドタバタとした四月が終わり、はやくも連休入りです
寒気と引き換えに春は焦燥を運びます
春が焦燥を呼べば夏の緩慢が目を冷ますのできっと平気です
春暖が雨を降らして
全て洗い流すとかは無くて
ただ地が弛み足元が不安定で
ただ霧で前が見えなくて
湿気で言うことを聞かない前髪や
それら全てに当惑させられます
生き辛い日々です、
僕からは行きづらいので早く会いに来てください
梅雨が終わり二人は付き合って
梅雨が始まる前に別れてしまったので
はじめての雨、ならなんとかやっていけそうなのです