目の上数センチ

一日で飽きる恋、二日で抜けるアルコール、三日で忘れる二人

右耳は僕の左耳は誰の

美味しさを求めて棘に刺さる

罪の弁明を六弦に図る

肺で嘘と煙を濾していく

自責の念と吸い殻がただ溜まって行く

雀荘に入り浸り汚れた空気に溺れる

こんな堕落を聞いたらどう思うのかなんて

そんなことは毛頭考えてないみたい

財布の中身が底をついても

膝を地面に着かなければそれで良い

 

「僕、先輩と付き合ってるから」

なんて強がりの嘘をついてる

本当はただそばにいるだけ

本当はただ勝手に会いに行ってるだけ

昨日だってお金なくて食費削ってるのに新しい服を着ていたし

その前の日だってシャンプー変えたって言っていたのに風呂場にはいつものやつしかないし

メンヘラを撒いてまで新しい恋に固執すること

すごく馬鹿らしい

でも、すごく心地いい

ただ、終わりが怖い