目の上数センチ

一日で飽きる恋、二日で抜けるアルコール、三日で忘れる二人

抜け殻

あと数日で大学生だと言うのにそんな実感が得れないでいる。

公園ベンチでの前戯、格安ホテルでの休憩。

路地裏での喫煙、年齢確認に怯える日々。

通信制限に苛まれた昼、誤送信に狼狽える夜。

ママ活とペドフィリア

陰と陽、

スカートとスラックス。

 

素行不良でもいい思い出もあるし、善行の末に悪い記憶もまたあった。

善とか悪とか好きとか嫌いで決められない若気の至りを離せずにいる。

 

「会いたいって言ったら嘘になるけど、別に会いたくないわけじゃない」

曖昧で最低な2人を悶々と続けてしまう。

「ごめんね」から始まる通知は大抵、最低な言い訳で、

週一の喧嘩も月一の「いつもありがとう」でどうでもよくなってしまう。

 

大人ってなんだ?を抱えたまま僕ら大人になってくのかな、

どこにいたって東京はうるさいし、2月7日の後悔を繰り返してしまう。

三月に出会った、曖昧な2人を四月で卒業。

元彼女は、友達には戻れない。

もう一度結んでも、あの頃の2人、じゃなくて、これからの2人、にしかなれない。

元恋人の面影を引きずったまま付き合うのなら、もうやめよう。