目の上数センチ

一日で飽きる恋、二日で抜けるアルコール、三日で忘れる二人

誘蛾灯と蛍光灯

月の光冠が春を呼んだと思えば

凍雲ばかりが冬を呼ぶのです

風呂上がりだと言う彼女の匂いと

香水を変えたと言う彼女の匂い

それぞれの言い訳の奥にばかり目がいってしまうのです

 

うまく行かない話は男女問わずで

離島に飛んだ奴の生死がそれぞれ気になります

毎日の光熱費を浮かしてまで吸う一本のバット

日々の食費を削ってまで開ける数本のバドワイザー

堕落した東京を尻目に日々を過ごしているのでしょうか

酸いと甘いとを噛み分けて日々を過ごしてくれていますか